ガラスレンズ






今日はメガネレンズの素材のお話です!


現在のメガネレンズはプラスチック素材が90%以上を占めています。



では残りの10%は?  そう!ガラスレンズです。


ガラスレンズはレンズ素材としてのシェアは少ないものの、まだまだ根強い支持があるのも事実

そんなガラスレンズのメリットを説明していきます❣



メリット①  熱に強い🔥



プラスチックレンズを夏場の車に放置してレンズをダメにしてしまう方は意外に多です。


その点ガラスレンズは熱に強いのでそんな心配はいりません。



ちょっと実験してみましょう





メガネ調整用のヒーターの上にプラスチックレンズを置いて3分放置。





レンズ表面は大変な事に💦

更に拡大すると!









レンズコーティングが完全にひび割れています!

これがプラスチックレンズの熱クラックです。




一方ガラスレンズでは5分程熱を与えても




全く問題ありません👍


この熱の強さに惹かれてガラスレンズを使い続ける方も多いです。



メリット② 傷に強い❣





ガラスレンズを選ばれる方の多くは傷の付きにくさを選択理由としている
のではないでしょうか?


近年プラスチックレンズもコーティングの改良によって以前より傷に強くなった
ものの、まだガラスレンズには及びません。



それでは傷比較の実験です!



ガラスレンズにクリームクレンザーを付けてゴシゴシ拭いてみます!

※絶対にマネしないで下さいね。




全く傷付きません👍


一方プラスチックレンズでは





大ダメージです💦


お次は




台所の定番スポンジタワシ スコッチブライトでレンズ表面を軽く擦ってみます

さすがにこれはガラスレンズでも傷付くと思いますが、、、




やっぱり((+_+))

ガラスレンズも傷が付かないわけではありません。



ただ




プラスチックレンズよりマシですね!



キズの付きにくいガラスレンズでも丁寧に扱って下さい(^^♪


メリット③ 強度近視にも対応👓




ガラスレンズはプラスチックレンズと比べて高屈折(薄型)レンズが作成可能なので

強度近視でレンズが厚くなる or 作成できない方にも対応できます。



レンズの厚みを表す屈折率では

プラスチックレンズは最高薄型で屈折率1.76
ガラスレンズの最高薄型で屈折率1.90

※屈折率の数値が高いほどレンズを薄くできます!


数値だけでは分かりにくいので実際にフレームにレンズを入れてみます




ガラスレンズ屈折率1.90 と プラスチックレンズ屈折率1.76の比較


両レンズS-11.00Dの強度近視レンズを使用 

レンズの一番厚い部分ではガラスレンズは約7.0㎜ プラスチックレンズは約9.0㎜

たかが2㎜されど2㎜です!



強度近視でレンズが厚くなってしまう方、ガラスレンズも候補に入れてみては?


メリット④ 光学性能に優れている



ガラスレンズを希望される方の中にはカメラが趣味の方も多くみえ

カメラや双眼鏡、望遠鏡、顕微鏡など精密な映像を必要とするツールには

今なおガラスレンズが使用されています。



レンズの屈折率にもよっても異なりますがガラスレンズの方がレンズ周辺部の

色滲みが少なくなり、くっきりとした映像を再現できます。











という感じでメガネ業界では居場所の狭くなってしまったガラスレンズですが

まだまだ魅力は十分にありますし、ガラスレンズにしかできない事も多いです。




ここ近年ガラスレンズを取り扱う店舗も少なくなってきてお困りの方も多いと思います

ホソイメガネでは近視用、乱視用、老眼用、遠近両用、二重焦点(バイフォーカル)等

のガラスレンズも作成可能です。




「ガラスレンズも考えているのですが、、、」とお声掛け下さい(^^♪




メリット、デメリットを含め

お客様のニーズに合わせて最適なレンズを提案させて頂きます。